愛されガチャコと愛されたいあくびのくらし Day9:ガチャコを見よ!自分の子育てに迷ったら
育児。思い通りにいかないと、焦りますよね
今の時代は育児本やテレビ、インターネットなどさまざまなメディアで、育児に関する情報を豊富に手に入れることができます。
5ヶ月で寝返りができるようになる。
6ヶ月頃に離乳食をはじめ、7ヶ月で2回食にする。
9ヶ月でつかまり立ちができるようになる。
1歳でおっぱいが卒業できる……などなど。
情報が多い分、正解とされる育児法と実際の育児とのギャップに悩むお母さんは、多いのではないでしょうか。
どうしてうちの子はまだお座りできないの?
どうしてうちの子はまだお話ができないの?
どうしてうちの子はまだトイレでおしっこができないの?
理想とは違うわが子の現状に、「私のやり方は間違っているのかな?もしかして、うちの子はすこしおかしいのかもしれない……」という不安に駆られることもあるかもしれません。
2児を育てた私もいまだに自分の子育てを振り返っては、本当にこれでよかったのかと自問する毎日です。
そして今現在もなお、「別に」「普通」「さぁ……」「だから?」と、3文字以上の言葉をしゃべってくれない思春期の息子に頭を悩ませています。
しっかりとした将来の夢を持っていたり、部活や研究に真剣に取り組んでいたり、あるいはバイトに打ち込んでいたりと、輝いて見えるよそのお子さんの話を聞くとついつい、無気力な息子と比べてしまいます。
本当は息子にもいいところがたくさんあるし、健康にすくすく育ってくれたらそれだけでもう、母親としては十分に嬉しいものなんですけれどね。
ところで、我が家のひとり娘であるガチャコはどうでしょう?
お手本である、猫図鑑の「エキゾチックショートヘア」の項を見ながら検証してみましょう。
こちらはモデルキャットの子猫ちゃん。愛嬌があってかわいいですね。
写真だけでも、ガチャコとはだいぶ違うようですが……?
エキゾチックショートヘアー界の異端児・ガチャコの生態
まずは体重から。
図鑑には「雄(オス)4.7kg~7.0kg/雌(メス)3.1kg~6.0kg」と書かれています。
ガチャコ:7kg
……なるほど。オスのマックス体重ですね。
すくすくと、ムクムクと、やや成長しすぎたかもしれません。
性格:「ペルシャ猫ゆずりの優しくもの静かな性格で、とても愛情深い猫種です」
ガチャコ:もの静かというと聞こえはいいですが、ただただ一日中寝転んでいるだけです。そしてだいたい怒っています。ガチャコに対しては見返りを求めてはいけません、なぜなら求めても返ってこないからです。アガペー、すなわち「無償の愛」を注ぐことが大切です。
性格その2:「爪切り、耳掃除、お風呂、いずれにも大騒ぎすることなく、比較的簡単にさせてくれます」
ガチャコ:爪切り、耳掃除、お風呂、すべてにおいて、この世の終わりがきたかのような雄叫びで暴れます。
顔つき:「驚いたような大きな目に、つぶれたようにツンと上を向いた鼻、まん丸とした頭部」
ガチャコ:目が大きく見開かれるのはおやつを前にしたときだけ。頭部は楕円形です。
身体つき:「短い胴や体幅の広さ、がっしりとした筋肉質なところも特徴的」
ガチャコ:筋肉とはまるで無縁のポニョポニョボディ。
……。
みんなと同じこと、違うこと
実はガチャコも、標準的なエキゾチックショートヘアの特徴からは遠くかけ離れているんですね。
でも、どんなガチャコも、そんなガチャコだからこそ、私は大好きなのです。
みんなと同じであること、違うこと、それは優劣ではないと思います。
みんなと同じでも、違っても、唯一無二の存在であることには変わりありません。
エキゾチックショートヘアなのに怒りんぼで性悪なガチャコ。
この文章を書きながら眺めていたら「こっち見んな」と言ってきたぶっきらぼうな息子。
そんなところも含めて、彼らを大好きでいたいと思います。
……あっ!息子が6文字もしゃべってくれた!!