愛されガチャコと愛されたいあくびのくらし Day5:ガチャコで練習!友達づくりのテクニック

2017/06/05 UPDATE

ワガママ猫のガチャコと、振り回されるポンデ☆あくびさんのほのぼのエッセイ。
誰とでも親しくなれそうなあくびさんですが、実は友達のつくり方に悩んでいるのだとか。
友達の多い人はいったい、どんなテクニックを持っているのでしょうか?
あくびさんの鋭い観察眼と、ガチャコを用いたユニークな練習法に注目です!

検証!友達の多い人の生態とは

友達がいません。
というか、「私の友達です」と確信をもって紹介できる人がいないのです。

一緒にご飯を食べたり、買い物に行ったりする人はいます。
話していると楽しいし、会えると嬉しくも思います。
けれども、やっぱり自信がないのです。

私は友達だと思っているけれど、相手は「同僚」「先輩」「単なる知り合い」程度にしか思っていないかもしれません。
一緒に出かけても、相手は特に楽しいとは思っていないかもしれません。
そんなふうに考え込んでしまうと「もしかして、私には友達がいないのでは!?」と思えてきてしまいます……。

アイスムの読者の中にも「そういえば私にも、友達と呼べる人がいないかも……」と心当たりがある方、いらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、身近にいる“友達の多い人々”の生態を私なりに観察してみました。
彼らはなぜ、友達が多いのでしょうか?
どうやって友達をつくったり、親睦を深めたりしているのでしょうか?

その秘訣を探ってまいりたいと思います。

コツ1:相手をニックネームで呼んでみよう!

まず気づいたのは【相手との距離を縮めるのが圧倒的に早い】こと。
しかも距離を縮めるポイントは、“名前の呼び方”にあるようです。

コラムの初回Day1でも述べたように、私は長年付き合っている彼氏ですら苗字に「さん」を付けて呼んでしまうクセが抜けません。
どうやら、対人関係においてはついつい構えて接してしまうようです。
ところが、友達の多い人はどうでしょう。さっき知り合ったばかりの人を、いとも簡単に「ちゃん」付けやニックネームで呼んでいるではありませんか!

みなさんは“カクテルパーティー効果”をご存知でしょうか?
カクテルパーティー効果とは騒音の多い場所、あるいは人々の会話が飛び交う雑踏の中でも、自分に必要な情報や興味を引かれる情報は自然と聞きとることができる現象のことです。カクテルなどの飲み物がメインとなる立食パーティーにて、周囲の声やBGMがうるさくても自分の名前や友人の声は聞き分けられることから、この名称がつけられたと言われています。

そして、心理学的に見ると「好き」や「愛してる」という愛の言葉よりも気持ちよく、またイチバン強く気を引かれるのがなんと、「自分の名前を呼ばれること」なのだそうです。

つまり友達の多い人が持つ、相手との距離を素早く自然に縮めるテクニックは、臆することなくフレンドリーに名前を呼んで、親しく接することにあるようです!


私もさっそく実践してみます。
ただし、いきなり人間相手に試すのはハードルが高すぎるので、まずはガチャコで練習することにしました。

私「ガチャコ~」
ガチャコ(シッポをパタパタさせて返事しています)

まずは普通に名前で呼びかけてみました。
おざなりな返事に見えるかもしれませんが、ガチャコにしてはかなり愛想がいい方です。一旦OKということにしましょう。

次はニックネームで呼びかけてみます。
でも、猫であるガチャコはニックネームも認識できるのでしょうか?
だんだん別の実験に変わってきました。

私「ガッニャ~ン」
ガチャコ(シッポをパタパタさせて返事)

私「ガッツ~」
ガチャコ(シッポをパタパタ)

私「ガンダム~」
ガチャコ(パタパタ)


……なるほど。
どうやらガチャコは頭文字に「ガ」がつく言葉はなんでも、自分の名前として認識するようです。

私「お餅~」
ガチャコ(無視)

親戚かと見紛うくらいお餅に似ていると思うのですが、自分がお餅だという認識はないようです。

ガチャコも自分の名前と認識したものに関しては、呼ばれるとシッポをパタパタさせてご機嫌にお返事してくれました。
ガチャコもやっぱり、名前を呼ばれると嬉しいんですね。

コツ2:調べる前に質問してみよう!

そしてもうひとつ、友達の多い人々の特徴として気づいたのが【調べたらわかることも人に訊く】ということです。

そう、「ググレカス(インターネットの検索エンジンを使えばすぐに分かるような簡単な質問に対する決まり文句)」の間逆をいくコミュニケーション方法です。
もちろん、勉強や仕事に関しては自分で考える力や調べる能力が必要だと思いますが、普段の生活において“調べる前に聞いてみる”という姿勢は確かに、人との関係性を強くする糸口としてはとても有効なように思います。


思春期の長男との会話がめっきり少なくなった最近ですが、唯一積極的に話しかけてくるのがガチャコへの疑問や苦情です。

ガチャコから生ゴミのニオイがするのはなんで?
ガチャコはうちに来た時から何倍の体重になったのかな?
ガチャコのいびきがうるさいのはどうしたら解決するかな?

これらの疑問は今なお解決していないのですが、一緒に考えたり悩んだりすることで、人との関係はより親密になるのかもしれません。
それとも、疎遠になりかけた親子のコミュニケーションまで取り持てるガチャコの話題力の方を褒めるべきなのでしょうか?


そして、いくら長男と一緒に考えても、はたまたググッても答えが出てこない「なぜガチャコはこんなにも愛されているか」というナゾに関しては、ぜひ、これからみなさんとのコミュニケーションの中で紐解いていきたいと思います。

投稿者名

ポンデ☆あくび

京都在住、2児と2ニャンの母。
人生の波瀾万丈ぶりには定評があります。
あまりに過酷すぎるので、極力地に足が着かないようにフワフワ生きています。
趣味は温泉に入ること(温泉巡りではなくただ入浴するのが好き)。
Twitter:https://twitter.com/akubikomachi