アラサー独身女子代表・ケシミニャンのお見合い初体験!!【前編】
こんにちは!ケシミニャンです!
今回は…
な、な、なんと…
「ケシミニャンのお見合い」です!!!
いよいよケシミニャンにも、春が来るのか…!?!?
そんなわけで、よろしくお願いします!!!!!!!
お見合い!?!?
6月の話である。
ケシミニャンのスマホが鳴った。
叔母さんからである。
ケシミ「もしも~し」
叔母「ケシミちゃん!元気~?ところで、再来週の土曜日とかって…こっち帰ってこれる??」
ケシミ「えっ、なんで?」
叔母「ケシミちゃん、彼氏いないでしょ??」
叔母さん、ケシミニャンがモテないからって…
いきなり彼氏いないこと前提で話するのやめてけれ。
いや、そりゃもちろん、いないけどさぁ…。
ケシミ「はい…いないです…」
叔母「あのね!!知り合いの息子さんがね、ちょうどケシミちゃんと同じぐらいの年頃なのよぉ~。よかったら、お見合いしてみない?」
えっ。
お、お、お、お見合い!?!?
叔母「かしこまった正式なものじゃなくて…。ちょっと軽く、お昼でも食べてみない??」
まさか、この自分にお見合い話が降りかかってくるとは思わなかったため、ちょっとビックリするケシミニャン…。
いや~…。
確かに彼氏とか、ちょっと欲しい気持ちはあるけれど…。
ケシミニャンはさ、もっとこう…、恋愛においては自然な出逢いを大事にしたいっていうか…
“ときめき”から始めたいんだよね、恋。
お見合いっていうのは、あんまし興味がないし…。
それに、なんだか面倒くさそ…
ん…?
でも…。
このお見合い…。
アイスムさんの原稿のネタになるんじゃないか…?
ケシミ「…是非、お願いします!!!!!!」
そんなワケで、原稿のネタづくりのためという、かなり不純な動機でお見合いにチャレンジしてみることにしたケシミニャン。
とはいえ、人との出逢いって、本当に未知数。
出会わなければわからないこともたくさんあるし、その出会いが、自分の人生を変える可能性だってある。
だから、まずは会ってみないと、始まらないよね。
こうして、アイスムさんに背中を押されるようなかたちで(?)、ケシミニャンの生まれて初めてのお見合いは決まったのである。
ダメな過去
叔母「わかった!お相手の顔写真と、
し、身上書…?
身上書とは、どうやらお見合いなどの場において、お相手に提出する簡単なプロフィールのようなものらしい。
ネットで検索すると、いろいろな記入例や、Wordなどのフォーマットが出てくる…。
身上書のフォーマットを眺めていると…
ケシミ「えっ…職歴欄…、5行しかないの…?」
そう。
身上書は、学歴はもちろん、職歴なども記入しなくてはならない。
職歴かぁ…。
離転職を繰り返し、職歴が真っ黒なケシミニャン。
シンプルに、フォーマットの5行の「職歴欄」ではとても書き足りない。
いや、それ以前に。
お相手の男性やご家族が、ケシミニャンの真っ黒すぎる「職歴欄」を見たらドン引きするんじゃないか…?
そしたら、お見合いまでたどり着かない可能性もでてくるな…。
フォーマットの「職歴欄」を目の当たりにし、いろいろとネガティブな妄想がでてくるケシミニャン…。
「こんなことならもっと真面目に生きていればよかった」などと後悔し、途端に気持ちが暗くなる…。
身上書の、たった数行しかない「職歴欄」が、ケシミニャンのダメ人間ぶりを突きつけてくるように感じた…。
と、とりあえず、ここは叔母さんに電話して書き方を聞いてみよう…。
ケシミ「叔母さん?身上書なんだけど…。職歴って…ぜ~んぶ書かないといけないの…?」
叔母さん「ああ、そんなの今いる会社ぐらいでいいよ~。多分ケシミちゃん、書ききれないぐらいあるんじゃない?」
グサッ。
ま、まぁとりあえず、職歴はそんなもんで大丈夫なのか…。
ホッと胸をなでおろし、なんとか身上書を完成させた。
そして、身上書と一緒に、ケシミニャンのスナップ写真も叔母に送ったのだが…。
写真は、友達にスマホで撮影してもらい、ちょっとだけ加工アプリで肌をツルツルにして、コンビニで印刷した。
お相手のこと
叔母さんから郵送で、お見合い相手の身上書と写真が届いた。
お相手の写真を見てみる…。
おっ
な、なかなか好青年な感じ…。
スーツが似合っていて、誠実そうで…。
それに、ちょっとモテそうな感じもする…。
う~ん…。
ケ、ケシミニャンでいいの…?
お見合い相手、ケシミニャンなんかでいいのか…?
お相手の写真を見た途端、なんだか「お見合い」に現実感が出てきて、途端に緊張してきたケシミニャン…。
叔母さんは「かしこまったお見合いじゃない」って言ってたけど…。
なんかちょっと、怖気づいちゃうなぁ…。
う~ん…。
原稿のネタのために決めたお見合いとはいえ…。
こ、これはもしかして…
運命の出逢いになっちゃうのかも…♡
なんて、淡い期待を膨らませ始めたケシミニャン。
いや、まだそんな風に考えるのは時期尚早かな…。
ケシミニャンは普段、職場と家の往復で、出逢いのない日々を過ごしている。
だから、こう…。
お見合いとはいえ、久々の異性との出逢いに…
やっぱちょっと、テンション上がってきちゃうよね(?)。
とりあえず、その日からスキンケアをむちゃくちゃがんばることにした。
お見合い当日
お見合いの前日に帰省し、いよいよ、お見合いの日がやってきた。
迎えに来た叔母の車に乗り、待ち合わせ場所に向かう。
叔母さん「お昼、創作和食料理のお店だって!」
わ、和食~~~~!?!?
あ、あれなのか…?
「本日はお日柄もよく…」「オホホホホ」みたいな、「ザ・お見合い」みたいなシチュエーションでやるのか!?!?!?
ケシミ「和食なの…?なんか、本格的なお見合いっぽくて、ちょっと緊張してきたよ…」
叔母「そこまで格調高いお店じゃないし、テーブル席みたいだから緊張しなくて大丈夫よ~。ところで、ケシミちゃん…」
ケシミ「ん?なに?」
叔母「ケシミちゃんはいい子だけどさぁ……。まずはあんまり地を出さず、おしとやかな感じで行こうね!」
ケシミ「えっ、叔母さんそれどういうこ…」
叔母「あっ、ほら着いた、あのお店だよ」
お、叔母さん、なんだそれ…
モ、モヤモヤするぅ~~~~~!!!!!!!!
叔母に言葉を濁され、モヤモヤするケシミニャン。
お店は、創作和食料理店ということもあり、割とカジュアルでモダンな雰囲気だった。
店員さんに個室に案内されたが、お相手はまだ来ていないようだった。
ケシミ「ちょっと緊張してきた…」
叔母と着席。
待っている間、ケシミニャンはスマホでSNSのネタになりそうな変な画像を検索しまくっていた。
そのとき―。
個室の入り口から声がした。
「こんにちは」
キ、キタ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドキドキしながら、振り返ると…
そこには、写真の通り好青年で、さわやかなお相手のAさんと、お上品なお母さんが立っていた。
(後編へ続く)