当時小学5年生のケシミニャン…淡い初恋の行く末【前編】
どうも!ケシミニャンです!
今回は、ケシミニャンの過去の思い出のなかでも、甘酸っぱい…(?)
「初恋」について、書かせて頂きたいと思います!
初恋
ケシミニャンの初恋。
人より遅いか早いか、分からないが…。
小学5年生のとき。
同じクラスの、鈴木君が好きだった。
当時クラスの人気者的存在で、ちょっとお調子者だった鈴木君。
クラスの誰に対しても優しくて、みんなのムードメーカーだった。
顔はイケメンという感じではなかったが…。
ケシミニャンは、鈴木君の明るい笑顔やおもしろい性格が大好きで、鈴木君と仲良くなりたかった。
普段はあまり、積極的に男子としゃべらないケシミニャンだったが…。
鈴木君には、彼の気を引きたくて、ことあるごとにちょっかいを出したり、理由をつけて話しかけたりしていた。
鈴木君の笑顔を見ると、何故かわからないけれど、胸が熱くなった。
当時、そんな自分の鈴木君に対する気持ちが「恋」だと分かっていたケシミニャン。
しかし、どんな風にもっと鈴木君と仲良くなればいいのか。
どんな風に、鈴木君に自分の気持ちを伝えたらいいのか…。
分からないまま、何となくいつも、鈴木君の姿を目で追っていた。
全部バレてた
そんなある日。
春休みに入る直前。
普段、あまり話さない、おませ(”おませ”って、もう死語…?)な同級生の女子、アヤちゃんが話しかけてきた。
アヤちゃん「ケシミって…鈴木君のこと、好きでしょ(笑)」
ケシミ「!?!?!?」
何故、アヤちゃんがそんなことを言ってきたのか…
よく分からないが、ケシミニャンはかなり動揺した。
ケシミ「えっ…そそそそんなこと、ないよ…」
アヤちゃん「え~?(笑)でも、ケシミ…
他の男子と、鈴木君に対する態度、違うよねぇ~?(ニヤニヤ)」
ケシミ「!?」
多分、アヤちゃんだけでなく…。
ケシミニャンが鈴木君を好きだということは、多くのクラスメイトにバレていたと思う。
しかし、その当時は…
何故、アヤちゃんにバレているのか、本当に不思議だった。
ケシミ「…ま、まぁ…。嫌いじゃないかな…。割とよく話すし…」
アヤちゃん「それでね、春休みにね、鈴木君たちと5人ぐらいで、ショッピングモールに遊びに行くんだけど…。ケシミちゃんも来る?」
ケシミ「へ、へぇ~…。
…そ、その日暇だし…。い、行っても大丈夫だけど」
ケシミニャンは、ちょっとドキドキしつつも…
内心、むちゃくちゃ嬉しかった。
しかし、自分の動揺を悟られないよう、必死に冷静さを装った。
アヤちゃんの提案
アヤちゃん「でさ~、ケシミは、鈴木君とプリ撮りたい?」
ケシミ「えっ!?!?」
ちょうど世間では、全身が撮影できて、自由にラクガキのできるプリクラ機が主流になりだした頃である。
ケシミニャンのクラスの女子たちのあいだでも、プリクラ帳や、プリクラ交換が流行していた。
特に、彼氏や、男子とツーショットのプリクラを撮っている子は羨望の対象だった。
もちろん、ケシミニャンも、そのような女子たちが、むちゃくちゃうらやましかった。
ケシミ「べ、別に…撮ってもいいけど…」
アヤちゃんの手前、素直に嬉しさを表現できないケシミニャン。
アヤちゃんに、一体どんな意図があったのかは分からない。
しかし、おませなアヤちゃんとしては、親切心というかお節介で、そう提案してくれたのだろう…。
あるいは、ケシミニャンと鈴木君をくっつけよう(?)として、面白がっていたのかもしれない…。
アヤちゃん「じゃあさ!ケシミと鈴木君が、二人きりになれるようにするから…。その間にプリ撮っちゃいなよ!」
鈴木君と二人きりで、しかもプリクラ…。
クラスでは、よくしゃべるけれど…。
学校の外で二人きりって、想像するだけで緊張する…!!
そんなドキドキした気持ちと、淡い期待を抱きながら…。
おませなアヤちゃんの提案を聞いていた。
そして、ケシミニャンはいろいろな妄想を頭のなかでふくらませ…。
終業式を終え、春休みに突入したのである。
目いっぱいのおしゃれ
当時、全くファッションやメイクの知識がなかったケシミニャン。
みんなで遊ぶ日の前日。
近所の本屋でティーン向けのファッション誌を立ち読みし、ファッションやメイクの勉強をした。
ついでに、恋愛に関する記事なども読み、頭の中で鈴木君と二人っきりになったときのことをいろいろとシミュレーションしていた。
ケシミニャンって、なんかこういうとこ真面目(?)だよね、うん…。
それに…
やっぱり女子って、特別な日には特別なおしゃれをして、とびっきりかわいい自分になりたいもん☆
その後、少ないお小遣いを握りしめて、100円ショップにやってきたケシミニャン。
100円ショップで、ビューラー(まつ毛をくるんと上げるやつ)と、色つきのリップクリームを購入。
思い返せば、これが初めて自分で買った化粧品かもしれない。
今でも、その色つきリップクリームのデザインを思い出せるぐらい、すごく印象に残っている。
そして、100円ショップから帰宅。
当時、小学生のケシミニャンには自分の部屋がなかった。
何故か、化粧品を買ってきたことを、親に見られるのが恥ずかしかった。
だから、こたつや布団にコソコソと隠していた。
そして、当日の朝―。
ケシミニャンは、洗面台で軽くメイクをし、髪型もいつもはあまりしない二つ結びにし、かわいいデザインのピンもつけた。
顔はニヤニヤしている。
みんなと一緒とはいえ、鈴木君と遊びに行ける…。
洗面台の鏡に写ったそんな自分が…
ちょっとカワイイと思った。
イケてるとも思った。
そんな、謎の自信満々状態で出かけようとしたそのとき―
洗面台に、香水が置いてあるのが目に入った。
母が、特別な日につけている香水である。
ケシミ「(あっ…香水つけたら、もっとおしゃれになるかも…)」
おしゃれを全く知らない小学生のケシミニャン。
そんなケシミニャンが、母親の香水を手に取る―
みなさん、この続きはなんとなくお分かりだろう…。
というか、不吉な予感しかしないよね。
出かける直前、たまたま目に入った母の香水…。
これが、ケシミニャンの初恋を…
苦い思い出に変えてしまった、いちばんの「原因」なのである…。
(後編に続く)