夫の実家は、第二の実家【義理の両親と家族になる瞬間】

最強の萌えキャラである夫との愛情とユーモア溢れる暮らしぶりが、フォロワーから圧倒的な支持を得る主婦・のるんさんによる、夫婦円満のヒント満載のエッセイ。

夫の実家への帰省はなかなか気乗りしない…という女性が多い中、「夫の実家が大好き」と語るのるんさん。今回は義理のご両親とのるんさんの、ほのぼのとしたエピソードをお届けします。

夫の実家。それは私にとって、第二の実家。
我が家からは車で1時間半かかるのもあって、帰省は2～3か月に一度くらいのペース。
そこへ帰ると、私専用の水色の可愛いモフモフスリッパが用意されていて、私専用の可愛いネコの湯飲みでお茶が出てくる。

一言で言うと“サイコー”なのです。
そう、夫の実家は最高!!

何よりこの家にいると、お義父さんとお義母さんの天然炸裂ハートフルストーリーが見られるのが楽しみ!今回は、そんな私の最愛のお義父さん、お義母さんのお話です。

この間、帰省した際に回転寿司を食べに行った時の話。
お義母さんが、なぜかお義父さんにイカばかりを食べさせまくっていたんです。
何も言わずにおいしそうに食べていたお義父さんでしたが、４皿目くらいで、ついに「なんで俺にはイカしか食べさせないんだ」と気付きます。お義母さんもハッとして「パパさんイカ好きだからつい」と言ったあと、「愛よ、愛!」とごまかしていました。
一連の流れを見ていた私が「お義父さん、何か食べたいものがあったら言ってください、注文するので」と言ったら、「じゃあ…」と悩んだ末に、イカを注文。

なにこれ。おもしろすぎるでしょ。
夫はこんな楽しい家庭で育ったの?
こりゃ、夫もサイコーな人になるわけだ。納得。

お義父さんはとてもおちゃめで、シャイな人でもあります。

家族みんなで水族館へ遊びに行ったあと、近くのレストランに入ったんです。お店の中には熱帯魚の泳いでいる水槽があって、それを子供たちと眺めながら「ここのレストランは、この中のお魚さんをとって食べるんだよ」とバレバレな嘘をついては、もうそんな嘘に騙される年齢ではない娘たちに「さすがにそれは嘘だ」って見破られて照れ笑いしているような人。

かと思いきや、こんなことも。
私はみかんが大好きなんですけど、それを知ったお義父さんが、私たちの遊びに行く日が決まると、スーパーでこっそりみかんをカゴに忍ばせて「これはのるんさんの」と言ってそっけなく立ち去る一面もあるらしいのです(お義母さんがこっそり教えてくれた)。

夫の実家は、お義父さんしかお酒を飲みません。

初めて夕飯時にお義父さんのお酒に付き合ったとき、お義父さんはとても嬉しそうに、とっておきのお酒を家のどこからか持ってきて振舞ってくれました。
乾杯すると、お義父さんがかしこまって正座して、「ありがとう」って言ってくれたのが忘れられません。
で、飲みすぎてテレビを見ながら寝落ちしたお義父さんを横目に、今度はお義母さんが「付き合ってもらってありがとう」ってお菓子を出してくれて、この家族の一員になれて本当に良かったって思いました。
なんか、夫が温かい人間なのもこの人たちのおかげなんだろうなって感じたひとときでした。

私のことを温かく迎え入れてくれる、お義父さんとお義母さん。
今度は、私が恩返ししたい。私も、お義父さんやお義母さんに安心感や充実感を与える立場なんだなって強く思う。
また今度、手土産をいっぱい持って遊びに行こう。