5歳さん嫁非公認コラム Episode:42「果たして男親はもう一人の子供なのか?」

2019/03/26 UPDATE

ちょっと奇抜な奥さまと元気な息子さん達とのユーモラスなエピソードが大人気!ツイッター界随一の恐(愛)妻家5歳(嫁公認アカウント)さんのコラム!

大人になっても少年のような心を持っている男性は魅力的ですが、結婚すると「もっと大人になって!」と思われてしまうのが現実。父親が子どもと本気でふざけるのはなぜ?理由がわかれば、明日からは大目に見てあげられるかも…!?

第1章 僕もよく言われる…

「男親は、もう一人の子供みたいなもんだ」と、よく母親サイドから声が上がっているのを見かけます。
これは結婚後、男が家事をしないとか、子育てに非協力的で自分の身の回りの事も満足にできないとか、そういう場面で言われることなのかもしれません。僕は一応、家事も育児も頑張ってるし、そこには該当しないと思っているんですけど、それでも、よく嫁に言われるんです。「もういい歳なんだから子供みたいな事をしないで!」って。

たしかに、僕は35歳とは思えないくらいにアホなことを毎日している。
息子達と風呂に入る時は脱衣所で裸踊りをして、浴室でも踊り、風呂上がりも踊っている。嫁に「もう裸踊りはやめてくれ!」と怒られる。またある日は、息子たちと公園で【誰が一番ジャングルの高い所から飛べるか大会】を開催して、テッペンからとびきりカッコよくジャンプして着地と同時に足を思いっきり挫いて、嫁に「えっと、あなたはアホなのかな?」と呆れられたりしました。その他にも、野原で逆立ちをして手首を痛めたり、連続バク転をして肘を痛めたり、縁石をジャンプしながら走っていたら派手に踏み外して流血した事なんかもあった。なんなら子供達よりも頻繁に怪我をしているかもしれない。そのたびに嫁は「仕事ができなくなったらどうするの?」と真っ当な意見を言ってくる。正論過ぎて、僕には反論の余地がない。そういえば、息子にウケたからずーっとゴリラのドラミングを真似していたら、やり過ぎて胸筋が激しく痛くなったこともあった。例を挙げたらキリがない。

嫁はきっと、こう思っているに違いない。

「旦那はもう一人の子供だ。我が家には息子が3人いる」

言いたい事はわかる。正しい意見だとも思う。
しかし、僕は反論したい。というか、一言だけ言わせてほしい。

「僕はただ単に子供になっているのではない!」

たしかに、ハタから見れば風呂上がりに裸で踊り、公園で遊べば怪我をして、ゴリラの真似をずっとしていたら「子供みたいだな」と思われても仕方ないのかもしれない。しかし、男親が子供を持った時に幼児化してしまうのにはちゃんとわけがある。

それは、、、子供の人気者になりたいからである!!ヒーローになりたいからである!ウケたいからであるぅぅぅううう!!!

第2章 “尊敬”こそが、父親のステータスなのだ!

嫁は知らないのです。僕が脱衣所で下半身をでんでん太鼓のように振ってビタンビタンと鳴らした時に、息子達のテンションがめちゃくちゃに上がって大喜びしている様子を!息子達が腹を抱えてゲラゲラと笑っている顔を1回でも見ちゃったらやめられないですよ!何回でも僕は腰をフリフリとしながら踊りますよ!そして、繰り返し笑かします!
すべては息子達の笑顔の為なんです。息子達にとって、世界で一番面白いのはパパであってほしいと思っています。今は子供達が低学年なので、どうしてもおちんちん、うんこ、おならに笑いが偏ってしまうんですよね。子供の年齢に合った笑いに合わせていたら、こうなっちゃったのです。だから、嫁から見たら「小学生化してる?」と思われてしまっても仕方がないのです。事実、僕の心は小学生になっているのですから。
最近では、ヒカキンが息子達の一番尊敬している人らしく、ヒカキンの動画を毎日見てゲラゲラ笑っています。僕としては、息子達を大笑いさせているヒカキンにライバル心を抱いているので、息子達に隠れてヒカキンの動画を観ながら、最新の笑いを研究しています。つーか、ヒカキンはマジで面白い。僕の尊敬する人もヒカキンです。

そして、僕が無茶して逆立ちやバク転をするのにも、ちゃんと理由があります。
それは僕が小さかった頃の思い出なのですが、父は元体操選手で、公園へ遊びにいくとバク転や逆立ち、鉄棒をやってくれたんです。それがめちゃくちゃカッコ良かった。「とーちゃん、マジでかっこいい!」と思った事を今でもはっきりと覚えています。そうです、とーちゃんは子供達にとってヒーローでなくてはいけないのです!マジかっけー存在でいなくちゃいけないのです。なので、僕は多少無茶をしてでも飛んだり、跳ねたり、回ったりします。息子達の記憶にパパの勇姿を刻み込んでおきたいのです。

ある芸人の方が話していたんですが、息子さんとキャッチボールをする時に初めの1球目は本気で投げるんですって。そうすると、子供は「すげー!親父マジで速い!」って思うらしいんですよね。それって【尊敬】です。速い球の投げられる親父はカッコいいんですよ。めちゃくちゃわかりやすく親父の凄さを見せつけることができるのです。僕も、息子がキャッチボールできる歳になったら、1投目は豪速球で投げ込んで尊敬の眼差しで見られたいですね。

第3章 子ども達のヒーローでい続けるため

そんな僕の想いは嫁にはまだ伝わっていないみたいなので、公園での僕の無茶な行動に対して「いい歳なんだからそれくらいにしておいて」とやや冷めた目で見られるのですが、僕は息子達のヒーローでいるために、お笑い芸人でいるために、エンターテイナーでいるために、カッコいい存在でいるために、全力で遊んでいきたい。

この先、息子が成長するにつれて「パパってすごい!」のハードルもどんどん上がっていくと思います。なので、僕はサッカーのボールリフティングの練習もするし、縄跳びの二重飛びを100回できるようにするし、120キロで投げ込める肩も作らなくてはいけない。親父の威厳を守る為、腕相撲を挑んでくる息子にせめて高校3年生くらいまでは勝ち続けなければいけません。そのためには腕立て伏せもしなくては。

これからやることはたくさんあります。もしかしたら、男親はもう一人の大きな子供かもしれません。だったら、これから子供と一緒に成長していきたいと僕はそう思います。

投稿者名

5歳

34歳。嫁と息子2人。
嫁は可愛くて、恐ろしい。
息子達は可愛いくて、可愛い。
そんな4人家族の半径15mの生活。
嫁が快適に生活出来る事を一番に考えながら今日も僕は働いて、そして書く。
普段僕の話を聞いてくれる人はいないので皆さんが聞いて下さい。よろしくお願いします。
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