彼との初デートで悲しい失敗!!調子に乗ってワインと雰囲気に溺れた私の顛末
こんにちは!ケシミニャンです。
第8回はデートのお話です。
デート?
オッ、いよいよケシミニャンも「女」を出してきたねぇ…
って、思うじゃん?
でも、安心してほしい…。
もちろん、キラキラしたエピソードではなく
デートでの「失敗」です!!!!!!!!!!!
デートの誘い
大学3年生のとき。
ケシミニャンは遊ぶ金欲しさに、喫茶店でアルバイトをしていました。
余談ですが、シフトに結構入っているのに、存在感が薄すぎて陰で「ツチノコ」と呼ばれていました。
その喫茶店に、常連さんの若いサラリーマンがいました。
普段はコミュ障で、ろくに世間話もできないケシミニャンだったのに…。
その常連さんとは、何故か、まるで兄と妹のように自然に会話が弾み…。
顔を合わせるたびに、仲良くなっていきました。
おもに、インターネット掲示板「2ちゃ◯ねる」や、流行の「ニコ◯コ動画」の話題で盛り上がっていました。
そしてある日。
その彼から、突然デートに誘われました。
いつものケシミニャンだったら、デートのお誘いなんて、むちゃくちゃ緊張するはずなのに―。
不思議と、彼からのお誘いにはすんなりOKができました。
恋愛とか、これまであんまりしたことなかったけれど…
彼だけは、今までの男性とは違う―。
そんな気が、したのです。
幸せなデート
デートは金曜の夜。
彼は、オイスターバーに連れて行ってくれました。
何故なら、ケシミニャンの大好物は牡蠣だから…。
…。
キュン♡
仕事終わりの彼と待ち合わせし、オイスターバーへ。
しかし。
実はケシミニャン、元々お酒に弱い体質。
今でこそ、毎日浴びるように酒を飲んでいるのですが、それは社会人になってから。
ストレス発散のため、ひとり酒をしているうち、お酒に強くなってしまったという悲しい歴史があります。
それはさておき…。
当時ハタチのケシミニャンは、お酒をあまり飲みなれておらず…。
どういうお酒が酔いやすいとか、どんなペースで飲めばいいとか、よく分かりませんでした。
お店で、美味しそうな牡蠣やお酒を、スマートに注文してくれる彼…。
素敵…♡
なんかもう、注文してくれるだけで…カッコイイ。
そんな彼に、思わずうっとりするケシミニャン。
彼「牡蠣にはね、白ワインがあうよ。これ、飲みやすいから飲んでごらん?」
ワイン初体験。
ドキドキしながらグラスを傾けるケシミニャン…。
おっ!
このワイン…飲みやすくて、美味しい!
ケシミ「このワイン…美味しい!」
彼「よかった!でも、無理して飲まなくて大丈夫だからね」
彼が紳士的な心遣いを見せてくれたのに…。
彼の配慮に気づくことができない、アホのケシミニャン…。
ワインの美味しさに感動し、調子に乗って短時間でグラス3杯飲んでしまいました。
地獄へ
彼とはスムーズに会話を楽しんでいましたが、だんだん顔が火照り…。
フワフワした気持ちになってきました…。
そう、ケシミニャン、酔っぱらい始めました。
食事が終わり、店を出ると…
足元が少し、フラフラ…。
しかし、お酒の高揚感と、好きな人と一緒にいるという嬉しさで「楽しい!!!!!!幸せ!!!!!!!!」という気持ちでいっぱいでした。
15分ぐらい、二人で夜の通りを歩いていました。
眠気で、少し涙目のケシミニャン。
涙で、街の灯りがぼんやりと滲み、宝石のようにキラキラ光り輝いて見えました。
何だかちょっぴり、自分が大人になったような気持ちでした。
しかし。
だんだん気分が悪くなってきて…
なんか…
吐きそう…。
眩暈がして、彼にもたれかかるケシミニャン…(決してアピールしてるとかではない)。
そして…
ケシミ「○×△☆♯♭●□▲★※~~~~~!!!!!!!!!!」(吐く音)
そう…。
あろうことかケシミニャン…。
彼の右胸あたりに、思いっきり吐いてしまったのです。
彼の淡いグレーのスーツの色が、足元まで濃いグレーに、みるみる変わってゆく…。
…彼がその時、どんな表情をしていたのか。
記憶が定かではありません。
お酒のせいで覚えていないのか…。
それとも、あまりにも封印したい記憶のため、ケシミニャンが忘却の彼方に葬り去ってしまったのか…。
それは、永遠の謎なのです…。
ケシミニャンは心置きなく吐いたので、ちょっとスッキリした気分でした…。
その後、彼はケシミニャンをタクシーで、当時住んでいた学生寮まで送り届けてくれました…。
ちなみに、これがケシミニャンの初めてのお酒の失敗です。
全国の若い女の子に、ケシミオバチャンの遺言だと思って聞いてほしい…。
人とお酒を飲むときは、絶対に調子乗ってガブガブ飲んじゃダメ!!!!!!!!
いろんな危ない目に遭う可能性も、ゼロじゃないし。
それに…ケシミニャンみたく…
好きな人の…好きな人の目の前でゲロを吐いて、一生ものの黒歴史を作っちゃう可能性もあるぞ~~~~!!!!!!!!!!!!
迷惑な女
こうして、男の前でゲロを吐くサイテーな女になってしまったケシミニャン…。
彼といい雰囲気だったのに…。
折角、デートに誘ってくれたのに…。
ケシミニャンが自分の部屋に着くと、酔いや疲れのせいで、そのまますぐにベッドで寝てしまいました。
そして、夜更けの3時。
ふと、目が覚め、自分がしたことの重大さを認識したケシミニャン。
好きな人との夢のような時間から…
自分は「ゲロを吐いた女」という、悲しい現実だけがそこにはありました。
お酒のせいで、ひどい頭痛のケシミニャン。
その痛みは、まるで自分への罰かのように感じられました。
そして、深夜の3時なのに…。
とにかく彼に「謝りたい」という気持ちで先走り、彼のケータイに電話をかけまくってしまいます。
彼は電話に出ませんでしたが…。
ゲロを吐いた上、深夜3時に相手の迷惑を考えずに電話をかけまくるケシミニャン…。
うん、これはどう考えても、彼からの2度目のお誘いなんかないですね。
好きな彼に迷惑をかけまくってしまったケシミニャン。
声を上げて、泣きました…。
奇跡
翌日の朝。
ケータイの着信音が鳴り響いていました。
ケータイの着信音…?
ん…?
彼からだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
急いで通話に出ました。
彼「もしもし、ケシミちゃん?ごめん、電話マナーモードだったから気づかなくって…。あれから…大丈夫…だった?」
ゲロを吐いたり、真夜中にケータイを何度も鳴らした迷惑すぎる女なのに…。
彼は、ケシミニャンのことを心配して、優しい言葉をかけてくれたのでした。
ケシミ「あ…その…上着、ごめんなさい…本当ごめんなさい…」
少し涙声になるケシミニャン。
彼にどんなひどいことを言われても、仕方がないと覚悟していました。
彼「ハハハ。そんなの大したことないよ。僕もお酒の失敗はやったことあるし」
ケシミニャンがゲロを吐いても、深夜に電話かけまくっても…。
笑って、いつもと何も変わらず、優しく受け止めてくれる彼…。
―この人は、運命の人だ…。
ケシミニャンはこのとき、確信しました。
だって、ケシミニャンが目の前で吐いたって、受け入れてくれる…。
彼が運命の人に、違いありません。
その後、再びデートに行き…
ちゃんと彼に告白され、晴れて恋人同士となりました♡
生まれて初めて彼氏ができたという嬉しさと、目の前でゲロを吐いた女を受け入れてくれた、彼の愛の大きさに…♡
ケシミニャンは、本当に、本当に幸せでした…。
しかし。
彼とは数年付き合ったのですが、次第に「男女」という気持ちが薄れていき…
完全に友達同士のような感じになってしまいました。
そして、彼に他に好きな人ができたので、アッサリ別れましたとさ。
~完~